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練り物から染み出るうまみたっぷりの黒いダシ

静岡おでんの特徴は、黒く濃いだし汁で煮込まれた、牛すじや黒はんぺんなどにダシ粉をかけて食べるという、だしのうまみがたっぷりと味わえる、静岡のソウルフードなのです。

アツアツを味わいたいだし汁は、かつおや昆布で旨味を出し、牛すじ・大根・練製品で更に煮込むことにより、見た目の黒さに比べマイルドな味になっております。


真っ黒スープに、牛スジ、豚モツ入りの静岡おでん

そのはじまりは、大正時代にまでさかのぼり、当時食べる事のなかった牛すじや、豚モツを肉系の煮込みにしたのが、はじめだとされています。当時から、由比や焼津は練り製品の産地だったことから、黒はんぺんなどの練り製品がおでんの具に使われるようになったと言われているのです。